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2025年の今更Leica Xを購入してすぐLeica Qに買い替えたお話し

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こんにちは、最近ミラーレスカメラから思い切ってコンデジに乗り換えたNです。

前回の記事Leica X typ113をメイン機にするとお伝えしていましたが、タイトルにもあります通りさっそく機材入れ替えをしてしまいした…

N

正直、Leica X typ113では満足しきれない点が多々あったという結論です…

leica Xも良いカメラでしたが、僕には合わない点が多々ありました。

というわけで2025年の今更Leica X typ113を購入して直ぐLeica Q typ116に乗り換えたユーザー目線で、この2つのカメラを比較して良いところや悪いところをお伝えしていきたいと思います。

目次

Leica Q typ116とLeica X typ113のスペック

まずは2つのカメラのスペックを比較します。

メリット・デメリットについてはこの2つのカメラを比較した条件での内容になります。また、僕の個人的な主観も含まれますのでご了承下さい。

性能の比較

Leica Q typ116Leica X typ113
発売日2015年6月20日2014年10月4日
センサーサイズフルサイズAPS-C
レンズSummilux f1.7/28mm ASPH.Summilux f1.7/23mm ASPH.
(フルサイズ換算35mm)
最短撮影距離30cm〜 (マクロモード時17cm〜)20cm〜
有効画素数2420万画素1620万画素
シャッタスピード30〜1/2000秒 (メカシャッター)
〜1/16000秒(電子シャッター)
30〜1/2000秒
ISO感度100〜50000100〜12500
背面液晶サイズ3型TFT 約104万ドット3型TFT 約92万ドット
インターフェースマイクロUSB、HDMIマイクロUSB、HDMI
対応メディアSDカード(スロット×1)SDカード(スロット×1)
ズームクロップズーム(35mm、50mm)無し
ファインダー電子ビューファインダー 368万ドット無し
重量640g(バッテリー含む)486g(バッテリー含む)

両者共にレンズ固定式のいわゆるコンパクトデジタルカメラという種類のカメラとなります。

レンズ沼に落ちた人

レンズ沼が存在しないカメラがあったなんて…

ライカM型とは異なりQ、X共にオートフォーカスに対応しているのが非常にありがたい点ですね。ちなみに使い比べた所、Qの方がAFが少し早く、迷いの無い印象でした。

インターフェースは両者共に必要最低限

2つのカメラで類似しているインターフェースについてはまさしく写真機といった印象でマイク端子などもありません。

予備バッテリーは必須

また、マイクロUSBを搭載していますがこの端子を使用してカメラから直接バッテリー充電することは不可能となっています。昨今のカメラではTYPE-C端子も当たり前のように搭載されていますがこの辺りはやはり時代なりのカメラといった印象が否めませんね。

僕はこれまでSONYやCanonのカメラを使用していた頃はモバイルバッテリーによるカメラへの直接充電を多用していましたが、それができない為予備バッテリーが必要不可欠になってくる点がちょっと痛手ですね。

Leica X typ113のメリット・デメリット

それでは2つのカメラのメリット・デメリットについてお伝えしていきます。まずはLeica X typ113について。

個人的にはLeica X typ113では満足できずにLeica Q typ116へ乗り換えた背景もあるため少々Leica Qを持ち上げていると思われるかもしれませんがご了承下さい。

メリット①「フィルムモード」機能を搭載している

  • 「ハイコントラストモノクロ」が使用できる

フィルムモード

  • 標準
  • ビビッド
  • ナチュラル
  • 白黒ナチュラル
  • 白黒ハイコントラスト

Leica X typ113の1番のメリットとしてはフィルムモードを搭載していることと、写真家の方々からも評価の高い「ハイコントラストモノクロ」が使用できるという点です。

基本的な性能面ではLeica Q typ116が優れていますが、ハイコントラストモノクロの描写が好きで体感したいという方にはライカXが刺さるかもしれませんね。

ちなみにLeica Q typ116でも「Jpeg設定」から黒白を選択、コントラストを調整することでハイコントラストモノクロに近しい撮影自体は可能です。ですが、ライカがプリセットとして用意したハイコントラストモノクロとは少々別物となるかとは思いますので、この機能が体験できる点はライカXの最大のメリットといえるかと思います。

メリット② 軽さ

バッテリー込みの重量

  • Leica X typ113 : 486g
  • Leica Q typ116 : 640g

軽さ」のみにフォーカスするとLeica X typ113の方が軽くなっていて、持ち運び自体ではメリットがあるといえます。

leica Q Typ116の裏面
leica X Typ113の裏面

しかしグリップのしやすさといった観点ではまた別のお話で、Leica Q typ116は「親指置き」が設けられていて親指がフィットし、持ちやすいことから人によってはLeica Q typ116の方が取り回しやすいという結果になるかもしれません。(ちなみに僕はQの方が持ちやすいおかげか軽く感じます。)

デメリット① センサーサイズ

ライカXシリーズは共通してAPS-Cフォーマットになります。

そのわりには中古市場でもLeica X typ113は17万円程(2025年12月現在)と、国産エントリーモデルのフルサイズ機に撒き餌レンズを付けた値段と同等になってきます。

コンデジにしては大きすぎるボディサイズなども踏まえて、いっそフルサイズ機が欲しいという悩みの種になってしまうかと思うので本当にAPS-Cのライカで良いのかとよく考えることをオススメします。

デメリット② ファインダーレス

こちらは説明不要かと思いますが、Leica X typ113はファインダーを搭載していない為日中の撮影などモニターを確認しづらい場面では少々不利になるかと思います。

「ファインダーを覗かずに写真を撮影することなんて多々あるからファインダーはあってもなくてもどちらでも良いや。」

と、思っていても、やはりファインダーが付いているけど使わないのとそもそも付いていないとではまったくの別物です。こちらについても購入前によく検討した方が良い項目の1つになるかと思います。

デメリット③ シャッタースピードについて

Leica X typ113は場合によってはNDフィルターが欲しくなる

Leica X typ113は1/2000秒までのシャッタースピードとなっています。せっかくの解放f1.7を活かしたい場面にも、日中など日差しの強い環境ではシャッタースピードが足りなくなってしまいNDフィルター等が必須になってくるかと思います。(レンズにネジが切ってありますので通常の43mmフィルターが装着可能です。)

極力手軽に撮影したいコンデジにおいてはNDフィルターなどを持ち歩くのは少々億劫になるかと思いますので、日中の外で背景をボカした写真をたくさん撮りたいという方は注意が必要ですね。

デメリット④ Leicaの赤バッジの位置が残念

こちらは非常に個人的な感想ともいえるデメリットとなりますが、Leica XシリーズのLeica赤バッジはカメラを持つ右手のグリップ部分に配置されています。

N

ライカロゴが隠れて見えないじゃないか…

このことによりせっかくライカを使っていても、カメラを構えている時はライカバッジが隠れてしまい、側から見たら何のカメラを使用しているか分かりづらいかと思います。

僕はせっかくライカを使っているのならばライカを使っています感は全面に出していきたい(笑)と思っていますので、こういった点が気になる方は注意が必要かと思います。

デメリット⑤ メニュー画面に「古さ」を感じる

Leica X typ113とLeica Q typ116ではメニュー画面が僅かに違います。操作面でのメニュー構成は類似していますが、Leica Xのメニュー画面はちょっと「古臭さ」を感じました。

一方でライカQのメニュー画面は10年前のカメラとは気づかない程のスマートなデザインとなっています。

これは背面モニターの解像度の違いという意味ではなく、ライカXとQではメニュー画面の背景色のデザインが異なっていますので、Leica X では人によっては僕みたいに「なんか古臭いな」と気になってしまう可能性がありますので注意が必要です。

Leica Q typ116のメリット・デメリット

続いてはLeica Q typ116のメリット・デメリットになります。

メリット① ファインダー搭載

僕がLeica X typ113からLeica Q typ116へ買い換える大きな理由となった点になります。

比較的古いカメラということもあり「ファインダーがめちゃくちゃ綺麗!」とはならないのが正直なところではありますが、やはり有ると無いでは大きな差になるかと思います。

日中や逆光の撮影では背面モニターでは撮影しづらい場面もあり、ファインダーを覗いて構図を決めることでより良い写真を撮影することができると思います。また、撮影体験という点でもやはり写真撮影はファインダーを覗いてこそ、と思いますのでファインダーを搭載しているライカQシリーズの方が写真を撮っていて楽しいと思えますね。

メリット② 現行ラインナップの機種である点

Leica Q typ116は既に製造を終了していますが、ライカQシリーズ自体はQ3、Q3 43と2025年現在でもアップデートを重ねて新しいモデルが発売し続けています。型落ちではあるが現行機種。という方が、古いカメラとはいえ気持ち的にもモチベーションが上がるかと思います。

一方でLeica XシリーズについてはLeica X typ113を最終モデルとしてAPS-Cフォーマットのコンデジから撤退をしていますので少々寂しく感じるかと思います。

また現行までモデルチェンジしているライカQシリーズと比較してライカXシリーズではサードパーティ製のアクセサリ類なんかも非常に少ないので少し面白みに欠けるかと思います。

メリット③ 背面モニターが綺麗

背面モニター解像度

  • Leica Q typ116 : 104万ドット
  • Leica X typ113 : 92万ドット

約12万ドットの差で背面モニターが綺麗です。

撮影した写真を確認するための画面でもありますので、ここが綺麗かそうでないかでは撮影体験にまで影響を及ぼすと思っています。

もちろん現代のカメラではもっと優れた背面モニターを搭載したカメラも発売されているかとは思いますが、この2つのカメラでの比較ということであれば、やはり綺麗であるに越したことはないと思います。

デメリット① コンデジというよりはミラーレスカメラを所有している感覚になる

これは人によってはメリットとも言えるかと思いますが、Leica Qシリーズはコンデジにしては大きく重たいです。一見するとコンデジではなくミラーレスカメラかと思われてしまう様なサイズ感となっています。

逆に所有欲という観点では間違いなく満足度が高く、毎日持ち歩きたいと思えるカッコ良さも兼ね備えているかと思います。

デザインはX、Qシリーズと似通っている部分もありますが、フィルムカメラの様なデザインに必要最低限のシンプルなボタン配置、ずっと眺めていられる程カッコいいと思える所有感を味わうことができると思います。

僕がLeica X typ113からLeica Q typ116に乗り換えた理由

手放してしまったLeica X typ113

Leica X typ113は1ヶ月程の所有となりましたが、仕事中も持ち歩いてたくさん写真を撮りました。

初めはライカを使っている!という高揚感もありましたが、この後お伝えしていく内容を踏まえて徐々に気持ちが薄れてしまっていったかと思います。

たくさん写真を撮影した上で満足できない部分が多々見つかり結果的に買い替えすることになりましたので、僕目線で手放した理由をお伝えしていきたいと思います。

撮影の感動体験を感じられなかった

Leica X typ113を購入してからはライカという選択肢にかなりの高揚感がありました。

これまでSONYやCanonの高画素機を使っていましたが、ライカという選択肢は鼻っから除外していたんだと思います。(主に価格が許容範囲外という点)

しかしながらLeica X typ113で撮影していても、正直皆が仰る様な「ライカの色」や「感動」を味わうことがあまりできませんでした。

Leica X typ113で撮影

Leica X typ113の色味はたしかに渋く淡い印象はありましたが、良くも悪くもオールドコンデジのそれ、といった具合で撮影した写真を眺めたり現像していてもライカらしさを体感することはできませんでした。

Leica X typ113は結果的に1ヶ月程しか所有しなかったので判断が早すぎる気もしますが、初めて撮影した時に感動することができなかった以上、それが結論として捉えることになりました。

やはり本気で写真を撮るならファインダーが欲しいと思った

Leica X typ113を選択した時点でファインダー自体は当初から諦めていました。

そもそもポケットやカバンにカメラを常備して気軽にスナップをたくさん撮りたいという発想からコンデジに移行を決めたので、ファインダーについては無くてもまぁ良いかなくらいに思っていた部分もあります。

しかし大口径単焦点レンズを搭載したLeica X typ113はコンデジにしては取り回しが悪く、通勤中など気軽に撮影したい時もカメラを取り出すのが億劫になってきてこういった事情から話は飛んで、SONY RX100初代を導入してスーツのポケットに入れて通勤時はRX100を多用することになりました。

Leicaと同等に気に入っているカメラのRX100(初代)

SONY RX100について軽くスペック紹介

センサーサイズ1.0型(13.2 x 8.8mm) Exmor CMOSセンサー
有効画素数約2020万画素
レンズ構成6群7枚
焦点距離(35mm換算) 28~100mm
記録フォーマットJpeg/Raw
サイズ101.6×58.1×35.9 mm
重量240g
シャッタースピード1~1/2000
解放絞り値f1.8

参考中古価格:35,000円〜(2025年12月現在)

そこでライカは休日のお出掛け専用となり、ゆっくり撮影できる休日に持ち出すならばやはりファインダーが欲しいという結末を迎えた形になります。

ライカのコンデジは気軽にスナップというよりはそこそこ気合を入れてスナップを撮影したい人に向いているカメラかもしれませんね。そして気合を入れるならばやはりファインダーが欲しい。といった所です。

不人気機種というコンプレックス

Leica Xシリーズは巷では、「あれはライカじゃない。」とも言われているそうです。

それ故にSNSやブログでの情報源はかなり少なく、サードパーティ製のアクセサリー類なんかも殆どありません。

もちろん僕はそれを事前に知った上で選択しましたので「俺がブログで情報発信してやる!」なんて思っていましたが、前項でもお伝えした様にこのカメラでは感動体験が出来ず、結果的にこのカメラを愛することができませんでした。

こんなことを考えているうちに、薄々と不人気機種の理由が分かったきた気がしてカメラを買い替えたい気持ちに拍車が掛かったと思います。

いっそのことフルサイズが欲しくなってしまう

Leica X typ113はコンデジとしては普通に大型です。

ライカX1、X2という選択であればレンズが短くなりますのでサイズ感はマシになるかとは思いますが、X1、X2を選択した場合、ズミルックスf1.7を搭載したX typ113が気になってしまうと思いますし、その場合同じ所に行き着くかと思います。

コンデジにしては大きい、けれどセンサーサイズはAPS-C、という所に納得できなくなってしまったかと思います。

ライカQは640gですのでX typ113より更に154g重たくなってしまいますが、この差でフルサイズを手にできるならやはりLeica Qが気になってしまい、買い替えないと気が済まない所まで考えさせられました。

N

気軽に写真を楽しむ為にミラーレスからコンデジに移ったのに本末転倒感は否めませんが…

あとはライカXでは感動できなかったということに対して、フルサイズならば、現行ではQ3まで発売しているQシリーズなら感動できるんじゃないか、といった具合にLeica Xシリーズのカメラを購入すると、もれなくLeica Qシリーズが気になってしまうというライカ沼が待ち受けていたことが否めませんね。

Leica X typ113からLeica Q typ116に乗り換えた感想

それでは最後にLeica X typ113を1ヶ月使用した上でLeica Q typ116に乗り換えたユーザー目線で感想をお伝えしたいと思います。

まず1つだけ初めにお伝えしたいのは、

ライカXとライカQで迷っているなら絶対にライカQを買いましょう。

です。

N

2025年の今、こんなに古いカメラの購入を迷う人は少ないでしょうが…

ということで、僕みたいにライカXシリーズやライカQ初代という古いカメラで迷っている物好きさんに向けて、きっと役に立つだろうと思いながら感想を述べていきます。笑

Leica Q typ116の方が圧倒的に満足度が高い

それぞれの発売日

  • Leica X typ113 : 2014年10月4日
  • Leica Q typ116 : 2015年6月20日

Leica X typ113を購入する際に少しだけLeica Q typ116の情報も調べてはいました。価格が約2倍となるため非常に迷いましたが、発売日を見ても半年ちょっとしか差がありません。

ならばAPS-Cかフルサイズかの違いだけだろうと思い、価格もお手頃だったLeica X typ113を選択したわけですが、実際に使い比べた結果、まったくの別物だと感じました。

その差については本記事で既にお伝えしていますが、とにかくLeica Q typ116へ乗り換えて大満足という感想です。

ライカXシリーズよりもSNSなどでの情報量も多く写真の作例も多いです。Amazonやアリエクでアクセサリ類なんかを買い漁ったりもできますし、年式こそ古いものの、ライカという肩書きも相まって「古いカメラを使っているというコンプレックス」には陥らないと感じました。

少しの差に見えて大きく異なる外観がカッコ良い

外観はLeica Q typ116の方が僅かに大きいですが一見大差なくも感じます。

ですがそのわずかな差によって大きく異なるとも感じました。

ファインダーを搭載している都合かLeica Q typ116の方が僅かに背が高いです。この背の高さによって視覚的な黄金比がよりカメラらしさを惹き出していると感じました。

Leica X typ113はコンデジっぽい外観といった感じでしたがLeica Q typ116はミラーレス一眼の様な所有感があります。デザイン的な部分もカメラへの愛着が左右されて毎日持ち出したい、毎日撮影したいと思うキッカケの1つになりますので個人的には非常に重要な部分かと思います。

また前述しましたライカ赤バッジについても正面から向かって右側に配置されています。Leica X typ113はカメラをグリップすると赤バッジが隠れてしまうという残念な部分がありましたがLeica Q typ116ではカメラを構えた際にもしっかりとライカの赤バッジをアピールできますので個人的には嬉しいポイントです。

まとめ

今回はLeica X typ113からLeica Q typ116へ乗り換えた僕の感想などをお伝えしましたがいかがでしたでしょうか。

2025年の今、果たしてこの記事が役に立つ人がいるのか非常に謎ではありますが(笑)、個人的な備忘録としてもまとめておいて良かったと思います。

Leica Q typ116はQシリーズ初代のカメラで古いモデルにはなりますが、写りは本物、使っていても非常に楽しい、古いカメラとは思わせない佇まいと使用感。2025年の今購入しても非常に満足のいくカメラだと思います。

これからもたくさん作例や情報をお届けしていきたいと思いますのでまたNBPHOTOへお越しください。

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この記事を書いた人

趣味で写真を撮りながらカメラ情報webサイト「NBPHOTO」を運営しています。
機材を一新してライカやSONYのコンデジで
日常を切り取った作品を楽しんでいます。

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