初めてのカメラ選びって分からないことだらけで調べているだけで時間が過ぎてしまい、疲れてしまいますよね。
- このカメラを購入して本当にSNSで見る様な素敵な写真が撮影できるのか。
- このカメラを購入して失敗しないのか。
- 予算は抑えたいけど絶対に満足がいくカメラを購入したい。
お悩みはたくさんあるかと思いますが、やはり最初は予算面が一番気になるポイントではないでしょうか。
ということで今回は予算を「10万円」で設定したカメラを3種類ご紹介します。
※中古商品での価格設定です。同様の機材で新品を購入したい方は13万円程の予算が必要になります。
カメラ選びで絶対に失敗しないためのポイントも合わせてお伝えしますので是非初めてのカメラ選びの参考にしてみて下さい!
初めてのカメラ選びで失敗しないためのポイント
オススメの機種をご紹介する前に、「カメラ選びで絶対に失敗しないためのポイント」からお伝えしていきたいと思います。
この後ご紹介するカメラとは別の機種を検討している方にも、この内容は絶対に参考になると思いますので是非実践することをオススメします。
① 実機に触れてフィーリングを確かめる。
購入するカメラが決まっている方もそうでない方も、まずは家電量販店などのカメラ取り扱い店に出向いて実際にカメラに触れてみることをオススメします。
スペックやサイズ感などインターネットのカタログ上で比較することは可能ですが、やはり実際にカメラを手で握ってみた時の感覚は今後そのカメラを気に入って長く使っていけるかの感覚に直結していくと思います。
意外に重要な「シャッター音」
またカタログ上からは絶対に把握できず、今後カメラで楽しく写真を撮影していく中で意外に重要なポイントとなるのが「シャッター音」です。
これは好き好み別れるもので正解はありませんが、「このカメラのシャッター音は気持ちが良い」と思ったカメラは、やはり撮影していて楽しくなるものです。
そしてカメラを手で握った時の手に馴染む感覚や重量感、また操作感なども自分に気にいるものとそうでないものがあるはずです。
ネット上の情報だけに頼るのではなく、まずは実際に手に取る所から始めましょう!
② 欲しいカメラ機種のポテンシャルを知る
ある程度欲しいカメラ機種が決まった方は、次にそのカメラのポテンシャルを知るという所に注目してみましょう。
ここでお話しするポテンシャルとはスペックなどのお話しではなく、「実際にこのカメラでどの様な作品が撮影されているのか。」という部分です。
InstagramやTwitterなどのSNSでのハッシュタグ検索も1つの手段ですが、個人的にオススメするのはPHOTOHITOというカメラポータルサイトです。
PHOTOHITOでは各メーカーのカメラやレンズを型番で指定した上で、それらの機材で撮影された写真を見ることができます。
また一覧の並びを「お気に入りが多い順」にすることで、より目を惹く写真に巡り合うことができると思います。
「自分のカメラではレベルの高い写真は撮影できないんだ」と、思ってしまっては愛着が薄れてしまう結果に繋がりかねません。
「このカメラでこんなに素晴らしい写真が撮れるんだ!」と、先人達の影響を頂きながらカメラと向き合うことでよりそのカメラに愛着が行き満足できると思います。
予算10万円で購入できるミラーレス一眼3選
それでは今回は予算10万円という中から厳選した3機種のカメラをご紹介します。
予算10万円で「カメラを始める」ことが前提ですのでもちろんレンズも含めて予算に収める形でご紹介していきます。
こちらでは3機種のオススメ機材を各機種ごとにカメラボディ、レンズの順にご紹介していきます。
NIKON Z30 + NIKKOR Z28mm f2.8
発売日 | 2022年8月5日 |
センサーサイズ | APS-C |
有効画素数 | 2088万画素 |
連写性能 | 秒 / 11コマ |
モニター稼働方式 | バリアングル |
重量 | 350g |
ファインダー | 無し |
2022年8月にNikonより発売されたVLOG機的な位置付けの高画質コンパクトミラーレス一眼カメラ。
小型軽量な筐体とバリアングル液晶を搭載した液晶モニターは自撮り撮影にも非常に便利です。
電源ON/OFF切り替えは右手人差し指位置から操作可能なので、逃したくないシャッターチャンスにも対応し易いです。
ミラーレス一眼では先駆けのSONYと比較するとNikonはミラーレスカメラの歴史こそ浅いものの、その分機材は新しいものが多く、物によっては安価ながらも最新のZマウントを体感することができます。
またNikonに関しては大三元レンズなどの純正レンズが他社より比較的に安価なため、今後のステップアップの際にもレンズを取り揃えやすいかと思います。
レンズについては安価で明るい単焦点レンズの「NIKKOR Z28mm f2.8」をチョイスしました。
このレンズはフルサイズ用のレンズなので、センサーサイズがAPS-CのNikon Z30に着用した際は35mm換算で約42mmの画角となります。
40mm前後の画角では広大な風景撮影は少々難しいものの、花などの被写体を背景をボカして切り取ったり、街中でのスナップや恋人とのデートなど私生活の中の思い出を手軽に高画質に切り取ることが可能な画角になります。
オシャレなカフェでのテーブルフォトにも最適です。
私生活の中で目の前の景色の良いところだけを高画質に切り取りたい。という方にオススメのセットアップです。
- (新品参考価格) Nikon Z30 (88,000円)+ NIKKOR Z28mm f2.8 (32,670円) = 120,670円
- (中古参考価格) Nikon Z30 (81,200円) + NIKKOR Z28mm f2.8 (26,600円) = 107,800円
Canon EOS R100 + RF 16mm f2.8 stm
発売日 | 2023年6月22日 |
センサーサイズ | APS-C |
有効画素数 | 2410万画素 |
連写性能 | 秒 / 6.5コマ |
モニター稼働方式 | 無し |
重量 | 309g |
ファインダー | 有り |
発売から1年ちょっとしか経過していないこちらの機種は、Canonのミラーレス一眼RFマウントシリーズカメラの入門機的位置付けのEOS R100です。
強力なAFはピンぼけや写真の失敗を減らし、より快適に写真撮影を楽しむことができます。
今回ご紹介するカメラの中では唯一ファインダーを搭載しており、より没入感を感じながら撮影を楽しむことができます。
背面モニターは固定式なのでカメラを構える角度によっては柔軟性が無いとは言えますが、ファインダーを覗いて撮影するという本格的な撮影体験を味わうことが可能です。
レンズは安価で明るい単焦点レンズの「RF16mm f2.8 stm」をチョイスしました。こちらもフルサイズ対応レンズになります。
EOS R100に着用した際の画角は35mm換算で約24mmになります。
24mmの画角は風景撮影にも適していて目の前の風景をダイナミックに切り取ることが可能です。またf値2.8の明るさを活かすことで、星景写真にもチャレンジすることのできる画角かと思います。
- (新品参考価格) EOS R100 (72,259円)+ RF 16mm f2.8 stm (37,620円) = 109,879円
- (中古参考価格) EOS R100 (58,600円) + RF 16mm f2.8 stm (31,800円) = 90,400円
SONY ZV-E10 + E 20mm f2.8
発売日 | 2021年9月17日 |
センサーサイズ | APS-C |
有効画素数 | 2420万画素 |
連写性能 | 秒 / 11コマ |
モニター稼働方式 | バリアングル |
重量 | 299g |
ファインダー | 無し |
最後にご紹介するカメラはSONYから2021年9月17日に発売された「ZV-E10」になります。
こちらはSONY VLOGCAMシリーズとして発売されただけあり、動画撮影に特化したカメラとなっていますがもちろん写真についても高画質で撮影することが可能です。
こちらもZ30同様にファインダーレスのカメラとはなっていますがバリアングル液晶を搭載していますので臨機応変に撮影することが可能となっています。
SONYはミラーレス一眼の歴史が長くAF性能が飛び抜けて優秀な為、安心安定感のあるカメラとなっています。
2024年8月に「ZV-E10Ⅱ」の発売が決定していますが、今回ご紹介している初代「ZV-E10」についてもまだまだ息が長く満足の行く撮影体験ができるかと思います。
レンズはSONY純正の広角レンズ「E 20mm f2.8」をチョイスしました。こちらはAPS-C用のレンズで35mm換算30mm程の画角になります。
非常に薄型のレンズとなっていて「パンケーキレンズ」とも呼ばれる程軽量コンパクトな扱い易いレンズです。
もう少し広角な撮影がしたい方は「E 16mm f2.8」も予算内で購入可能な明るいレンズとなっています。
Z30とEOS R100では「フルサイズ対応レンズ」をご紹介しましたがこちらはAPS-C用のレンズなので今後フルサイズへのステップアップをお考えの方は注意が必要です。
低予算での選択肢となると、SONY純正のフルサイズ対応レンズにおいては「FE 50mm f1.8」くらいしか見当たりませんでしたのでこの選択となっています。
- (新品参考価格) ZV-E10 (75,000円)+ E 20mm f2.8 (32,186円) = 107,186円
- (中古参考価格) ZV-E10 (67,800円) + E 20mm f2.8 (29,700円) = 97,500円
低価格な単焦点レンズを選定した理由
今回ご紹介したレンズは全て単焦点レンズとなっていますが、選定した理由がありますので特にカメラ初心者の方にはこちらの内容をしっかり読んで頂きたいと思います。
キットレンズではせっかくの一眼カメラの力を発揮しきれない。
参考にこちらのEOS R100レンズキット製品では「RF-S 18-45mm f4.5-6.3」というレンズが付属しています。
一般的に望遠端の方が、よりボケ味を得られることができますが、このキットレンズにおいては45mmの画角の際の絞り値はf6.3となっています。
一眼カメラを購入したら誰しもまずは「ボケ味」を活かした写真を撮影したくなると思いますが、f6.3という絞り値では正直、そういった撮影は厳しいものになります。
そして、「せっかくカメラを購入したのに全然ボケを活かした写真が撮影できない。これならスマホの方が良いや。」という結果にも繋がりかねません。
しかし単焦点レンズはf2.8以下のレンズが多く、価格もピンキリですが撒き餌レンズと呼ばれる安価なレンズが流通しています。
画角を変更できない以上、自身が寄ったり離れたりして撮影しなければならない。というデメリットもありますが、f2.8以下の絞り値であれば背景を大きくボカすことができる。という最大のメリットを得られます。
また撒き餌レンズについてはフルサイズ対応製品のレンズが多いため、今後フルサイズ機にステップアップしても「レンズはそのまま使用することができる。」というメリットもあります。
以上の点から予算の都合に合った単焦点レンズの中からピックアップしてみました。
さいごに
初めてのカメラの購入は本当に分からないことだらけで何が正解か、分からなくなってしまいますよね。
しかし機材の比較ばかりに注力していると、いざカメラを購入してからも別の機材が気になってきたりと、本来写真を撮るために購入するはずだったものが「カメラが欲しいからカメラを買う」といったスパイラルに陥ってしまいます。
それでは「写真が趣味」ではなく「カメラが趣味」になってしまいますよね。
お気に入りの1台が決まったら、まずはそのカメラでどの様な写真が撮影できるのか。このカメラでこんなに素晴らしい作品を撮影している人が居るんだ。
といった具合に、「写真」に対する関心を深めていくことが上達のキッカケに繋がっていくかと思います!
皆様のカメラ選びの参考になれば幸いです!
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