今回はCanon EOS R6を1年使ってきた僕が、このカメラに適したサブ機についてどのカメラを選ぶべきなのか考察してみましたのでご紹介していこうと思います!また、今回の記事を持って実際にこのサブ機を導入することにしましたのでぜひ参考にして下さい!
EOS R6のサブ機としてお話ししていきますが、もちろんCanon RFマウントカメラをメイン機として選ぶ方にも参考になるかと思います。ぜひ最後までご覧ください!
- EOS R6に適したサブ機とその選ぶ理由を知りたい
- Canon RFマウントカメラをメイン機としてカメラを始めようとしている
Canon EOS R6を1年使ってきた中でサブ機が必要と感じた場面について
まずは僕がサブ機が欲しいと思った出来事についてですが、やはり望遠ズームレンズのRF100-500mm f4.5-7.1L is usmを使い始めてからサブ機について強く意識する様になったかと思います。
望遠ズームレンズを着用して野鳥撮影や前回の記事でもご紹介したブルーインパルスの飛行撮影など、こういった場面ではもちろん望遠ズームレンズが適しているのですが、僕は元々風景やスナップなどの撮影が好きでカメラを楽しんでいますのでやはり標準域の画角も同時に撮影がしたいと思ってしまうのですよね。
ガッツリと撮影するぞ!という時にはもちろん標準ズームと望遠ズームの2本は必ず持ち歩いていますがやはりレンズ交換は面倒なのと、屋外でのレンズ交換は極力避けたいという気持ちもありますよね。
個人的にはYouTube動画の配信もしていることもあり過去にはサブ機としてEOS RPを所有していましたがそちらは既に手放しています。
YouTube収録用に運用していたEOS RPは既に売却していますが後ほど理由も解説します。
また、こうしてブログやYouTubeを通じてカメラ情報の配信を楽しんでいますが「カメラ本体の外観や、レンズを着用した時の雰囲気など」についてもやはり高画質なカメラで撮影してお見せしたいと思いました。
たしかにどれだけ良いカメラを所持していてもカメラ自体を撮影するならもう1台カメラが必要だ・・!
という理由からサブ機の購入を考えて、実際に購入を決断するためにじっくりと選定してみました!
ということで実際のユーザーの視点と意見としてサブ機を選定した基準をこれからお伝えしていこうと思います!
Canon EOS R6のサブ機として候補に上がる4機種はこちら
- EOS R (フルサイズセンサー)
- EOS RP (フルサイズセンサー)
- EOS R7 (APS-Cセンサー)
- EOS R10 (APS-Cセンサー)
まずEOS R6のサブ機として候補にあがった機種は上記の4機種になりますが、それぞれのカメラについてこれから深掘りしていきたいと思います!
またサブ機を選ぶにあたってのポイントは以下になります。
- メイン機とサブ機で操作系が共通している
- バッテリーは互換性があったほうが良い
- メイン機との「使い分け」ができる機種を極力選ぶこと
またそれぞれのカメラについてR6と比較する形で解説していますがメイン機としてカメラを探している方も是非参考にしてください!
R5を購入してR6をサブ機とすることも考えましたが、2023年3月現在の今MKⅡの発売を控えたR5は購入する時期としては適していないので除外しています!
またEFマウントのCanon機に関しても候補としていましたがそちらは除外しました。個人的な理由にはなりますが除外した理由についてはたしかにマウントコンバーターを介せばRFマウントとEFマウントの共用は可能だがEFマウントレンズが中古で買いやすいことからEFレンズに偏ってしまいRFレンズの購入機会を逃してしまうと考えたからです。
やはり最新機種のRFマウントカメラを使うからには専用設計されたレンズを使いたいところですよね。
それでは候補について解説していきます!
EOS Rをサブ機として購入するメリットデメリット
EOS Rのメリット | EOS Rのデメリット |
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R5と同じ合金ボディの外観で高級感がある 同様に肩面液晶も搭載 3030万画素のフルサイズセンサーでトリミング耐性も◎ バッテリー(LP-E6NH)がR6とRで共用できる | マルチコントローラーが非搭載で代わりにファンクションバー搭載だがやや扱いづらい 映像エンジンがDIGIC8と古いシステム AFについてもR6のデュアルCMOS AF Ⅱよりも旧式のデュアルCMOS AFである 連写性能がワンショットAF時秒間/8コマと心許ない 手振れ補正は非搭載 |
まず候補の1番にあがったのはRFマウント初期モデルのEOS Rになります。
こちらのカメラはフルサイズセンサーであることと、有効画素数3030万画素と望遠ズームレンズ使用時のトリミングにも耐えうる画質で撮影できるということで1番の候補に考えました。
また筐体がR5と同等の高級な素材を使用していることもあり候補の中では間違いなく1番の所有感を感じることが出来るかと思います。
中古の価格帯は2023年3月現在でボディ本体価格が13万5000円程度から購入できますので価格的にもサブ機としてはちょうど良いところです。
しかしながらこちらのカメラが発売されたのは2018年と既に5年程経過していることもあり、やはり中古市場に出回っているEOS Rを購入する場合シャッター数やキズの度合いなど非常にシビアに選択する必要があるためこれに関しては少々ネックになるかと思います。
また同様にEOS RPを含めて発売年月日が最も古いという所から、採用している映像エンジンやAFシステムも1世代前のものとなっています。
昨今のAF性能や暗所性能などの進化は目まぐるしく1世代違うだけで比較にならない程快適に撮影することができるという部分も忘れてはいけませんよね。
操作系ではEOS Rはマルチコントローラーではなくマルチファンクションバーという機構を採用していますがこちらは次機種以降採用されていないことから、僕だけではなく多くの方が使いづらさを感じたのではないでしょうか。
もちろん使い続ければ慣れるかとも思いましたがメイン機のR6と操作感が違いすぎてしまうと混乱してしまう恐れがあります。
ということで上記の理由からEOS RはR6のサブ機の候補としては不向きという結論になりました。
R6のサブ機とした場合のEOS Rは不向きという結論になりましたがこれからRFマウントでカメラを始める方にはレンズに予算を回せる分、とても良い機種だとも思いました。
EOS RPをサブ機として購入するメリットデメリット
EOS RPのメリット | EOS RPのデメリット |
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フルサイズセンサー搭載で尚且つ最軽量コンパクト フルサイズセンサー搭載でありながらも中古の価格帯は10万円前後 有効画素数2600万画素とR6よりも「数値」では上 | EOS Rと同じく映像エンジンとAFシステムが旧式 バッテリー(LP-E17)が小型で持ちが悪い マルチコントローラーとサブダイヤルが非搭載 シャッター音がかなりチープ |
冒頭でもお伝えした通りこちらの機種については過去に所有した後手放しています。その理由についてお伝えする前にEOS RPの良いところからお伝えしていこうと思います!
まずはなんといってもRFマウントのフルサイズ機では最軽量コンパクトという部分がこちらのカメラの1番の魅力と言えるかと思います。
発売を控えているEOS R8が質量414gに対してEOS RPは440gとなっていて今後最軽量の座を譲ることにはなりますが、それでもR6やRと比較すれば圧倒的な軽さを実現していますね。
またその中でも2600万画素のフルサイズ機でありながら中古価格10万円弱と非常に手に取りやすい価格となっているのもポイントですね。
僕はこの軽量コンパクトを活かしてVLOGなど「動画専用機」として扱っていましたが非常に取り回しが良く携帯しやすいカメラだったと記憶しています。
次にデメリットについてですがEOS Rと同じくシステムが1世代古いという部分です。
もちろんEOS RPを今後メイン機として考えている方にはEOS Rと同様に中古価格が安く尚且つフルサイズでカメラを始めることが出来るという大きなメリットがありますので充分許容できる部分かもしれません。
ですがやはりR6のサブ機として考えた場合には「全てが劣ってしまう」という理由から動画専用など割り切った使い方になってしまい写真を撮影するときはR6で、となってしまいました。
操作系については入門機ということもありマルチコントローラーや背面サブダイヤルは非搭載となっています。こちらについてもこれで慣れてしまえばなんら問題無いのですがやはりR6のサブ機としては操作のしづらさを感じてしまう部分になりましたね。
そして最後にお伝えしたいのが「シャッター音がかなりチープ」という部分です。
シャッター音なんてあまり気にしたことないし大事なことなのかな?
え、そんなこと?と思われる方もたくさんいらっしゃるかとは思いますが「撮っていて楽しい」という体験こそが良い作品を生む根源となりますのでこちらについても少々残念なポイントとなりました。
たしかに楽しく撮影できたほうが持ち出す機会も増えるよね
そして最後に所有から手放した大きな理由としては全てがR6より劣っている以上、2台持ち歩いて使い分けるには不向きであったということです。
メイン機の方が優れているというのは当然ですが「何か1つ」メイン機とは区別した扱い方ができると活躍の場も増えたかと思いますがこちらのカメラの1番の長所は「軽量コンパクトのフルサイズ機」という部分になりますのでそれに至らなかったというのが正直な感想になります。
以上がEOS RPに対しての感想となります。こちらのカメラについてはとにかく「安くフルサイズを始めたい」といった限定的な思いにピンポイントでハマる機種といった所ですね。
EOS R7をサブ機として購入するメリットデメリット
EOS R7のメリット | EOS R7のデメリット |
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APS-Cセンサーながらも3250万画素のハイエンドモデル デュアルカードスロット 手振れ補正搭載 映像エンジン、AFシステムが最新 防塵防滴性能とセンサー保護搭載 | 背面サブダイヤルの位置が特殊でR6との併用では混乱の恐れがある ボディ本体価格は20万弱とそこそこ高い |
お次はAPS-CのラインナップであるEOS R7です。
こちらのカメラはRFマウントのAPS-C機ではハイエンド機種となっており価格に見合った性能を保有しています。
今回の候補の中では唯一手ぶれ補正機能も搭載していてより安心した撮影が行える機種と言えると思います。
EOS R | EOS RP | EOS R7 | EOS R10 | |
手振れ補正機能 | 非搭載 | 非搭載 | 搭載 | 非搭載 |
映像エンジンはDIGIC X となっていますがAFシステムはR3より伝承されたシステムを搭載していることからR6よりも快適なトラッキングを駆使した撮影が実現できるカメラとなっていますね。
防塵防滴性能やデュアルスロットでメモリーカードが管理できたりと、まさしくハイエンド機種に偽りの無い機能が網羅されている印象です。
またEOS RPでネックとなった「使い分け」という部分に関してもR7はAPS-C機であることから35mm換算で約1.6倍の画角で撮影することができます。「望遠専用機」としては申し分ない活躍をしてくれる機種となりそうですね!
次にR7を触ってみて少々残念なポイントとなったのが背面サブダイヤルが移設されたこととマルチコントローラーと背面サブダイヤルがくっついたデザインになってしまったという部分です。
EOS R7のみマルチコントローラーと背面サブダイヤルが集約されたデザインとなっていて位置も変更されている。
R6とはあまりにも操作系が変わってしまうことと、単純にこのマルチコントローラーと背面サブダイヤルの位置が変わってしまった弊害が大きかったという所ですね。
また価格についてもボディ本体で20万円弱と、RFのLレンズ1本がもう少しで届いてしまう価格帯であることから趣味でカメラをやっている身としては少々過剰であると結論に至りました。
単純にスペックだけで見れば良いカメラと思いましたが、R7については予算に余裕のある方が望遠機としてサブ機運用するか、または野鳥やスポーツなど「動き物」をメインとした撮影を楽しみたい方のメイン機として向いている機種かと思いました。
EOS R10をサブ機として購入するメリットデメリット
EOS R10のメリット | EOS R10のデメリット |
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新品でも11万程度からボディを購入できる 入門クラスの価格帯でありながらマルチコントローラー搭載 電源投入ボタンが右手側に配置されている 映像エンジンDIGIC XとR6と同等 AFシステムはEOS R3譲りの高性能 内蔵フラッシュ搭載 質量382gとRFマウントカメラで最軽量コンパクト | バッテリーの互換性が無い プラスチッキーでチープな筐体 手ぶれ補正非搭載 APS-C用の純正レンズのラインナップがかなり乏しい |
最後の候補として上がった機種はEOS R10になります。
こちらのカメラは公式HP上では「ミドルクラス」の位置付けとなっていますがボディ単体の新品価格が11万前後と、入門機並みの価格でミドルクラスのカメラを購入できる素晴らしい機種となっています。
R7と同じく映像エンジンやAF性能は最新のものが採用されておりハイエンド機種のR3と同じ頭脳を保有していることからも今回の候補の中では1番の有力となりえる機種となりました。
また質量も382gと非常に軽くなっていてそんな中でもハイエンド機種同様にマルチコントローラーを採用しているという部分がこちらのカメラの最大の魅力だと思いました。
ここで最有力候補となったEOS R10についてR6との「使い分け」の観点から項目を挙げてみることにしました。
- EOS R10はAPS-C機なので1.6倍の画角を活かして望遠専用機として扱うことができる
- ボディ単体の質量が非常に軽量なので目的無くカメラを持ち出す日に優先して手に取ることができる
- 背面電子サブダイヤルこそ無いもののほぼR6と同じ操作感で使用することができる
僕が求めていたサブ機はコレだ・・
次にデメリットとして上げた部分としてはバッテリーの互換性や筐体のチープさ、APS-C機専用のレンズラインナップが乏しい、という部分ですがこちらについては
- バッテリー互換性が無い→そもそも2台持ち歩くことで予備バッテリーは各1個で済む。
- 筐体が安っぽい→まぁサブ機なのでヨシとする。
- RF-Sレンズの種類が乏しい→そもそもAPS-C専用レンズを購入する気は無い。
はい。
ということでこちらのEOS R10が選ばれる結果となりました。(笑)
もちろん個人的な想いが強い選択となっているかもしれませんが、やはりボディ単体11万前後の価格でありながら最新のAFシステムを使用できるという部分が最大のメリットとなっていてまさに望遠専用機として活躍の場が広がるであろうと結論付けました。
またEOS RPとEOS R10のボディ本体の価格帯が似通っていますが個人的には初心者はダントツでEOS R10を買うべきとも思いました。
フルサイズとAPS-Cを天秤にかけるか、はたまた映像エンジンやAFシステムを天秤に掛けるか、となりますが圧倒的に後者のスペックが撮影対する恩恵が大きいと思いますからね。
以上がEOS R10に対する感想となります。
EOS R6のサブ機の候補のまとめ
EOS R | EOS RP | EOS R7 | EOS R10 | |
映像エンジン | DIGIC 8 | DIGIC 8 | DIGIC X | DIGIC X |
AFシステム | Dual CMOS AF | Dual CMOS AF | Dual CMOS AF Ⅱ | Dual CMOS AF Ⅱ |
センサーサイズ | フルサイズ | フルサイズ | APS-C | APS-C |
SDスロット | 1枚 | 1枚 | 2枚 | 1枚 |
手ぶれ補正 | 非搭載 | 非搭載 | 搭載 | 非搭載 |
操作系 | ダイヤル×2 マルチファンクションバー | ダイヤル×2 | ダイヤル×3 マルチコントローラー | ダイヤル×2 マルチコントローラー |
ということで今回R6のサブ機の候補の機種のまとめになります。
個人的には写真作品というものはレンズ性能があってこそ、と思っていますのでカメラ本体についてはやはり最新システムが搭載された機種を選ぶことでより快適に楽しく撮影ができるのでは無いかという結論となりました。
もちろんcanonユーザーが増えることに対してはウェルカムであって中古のRやRPも初心者の1台としてはアリだと思いますが是非最新システムを搭載したR7やR10を一度触って見てから選ぶことをオススメします!
ということで今回の記事は以上になります。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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