そろそろキットレンズからレベルアップしたいけどRFマウントのレンズは最初にどれを買うべきなんだろう?
カメラを購入したら次にやってくるのは「レンズ沼」ですよね!
今回はカメラ初心者の方でキットレンズからのレベルアップを考えている方に向けて、最初に購入するのにオススメなレンズ1本を紹介していこうと思います。
APS-C機をお使いの方には少しだけ注意点がありますので記事後半のまとめを確認して下さい。(もちろんAPS-C機をお使いの方にもオススメできるレンズです。)
また僕が使用しているCanon RFマウントカメラを例にお話ししていきますが、他社からも同じ焦点距離のレンズが発売されていることからCanon EOS Rシリーズ以外の他社製カメラをお持ちの方でも参考になるかと思いますので是非最後までご覧下さい!
最初のレンズ1本目はやっぱりコレ 「RF 24-105mm f4L is usm」
僕がミラーレス一眼カメラを購入した方に1番最初におススメするレンズは、やはりRF 24-105mm f4L is usmになります。
解放f値がf/4の小三元ズームレンズです!
もはや定番レンズといっても差し支えのない焦点距離を扱えるレンズとなりますが、おすすめする理由を詳しく解説していきます!
それではまずはこちらのレンズの製品仕様を見ていきましょう!
RF 24-105mm f4L is usm のスペック
製品名称 | RF 24-105mm f4L is usm |
焦点距離 | 24-105mm |
解放絞り値/最小絞り値 | f/4.0 / f/22 |
レンズ構成 | 14群18枚 |
最短撮影距離 | 0.45m |
最大撮影倍率 | 0.24倍 |
フィルター径 | 77mm |
重量 | 約700g |
レンズ長 | 107.5mm |
手振れ補正機能 | 有り(約5段分) |
AFモーターはCanonのLレンズで初めて「ナノUSM」という機構が採用されたことで従来のEFレンズと比較してより高速なAFが実現されたモデルとなっています。
手振れ補正機能は安心の約5段分が搭載されていますので、万が一の手振れに対して安心して撮影を楽しむことができます。
RFマウントよりレンズに搭載された「コントロールリング」を使うことで、ズーム伸縮と同じ様な操作感で割り当てたiso感度や露出調整を行うことが可能です。こちらは入門機などダイヤルの少ない機種をお使いの方にはありがたい機能ですね!
以上がこちらのレンズの大まかなスペックになります。
RF 24-105mm f4L is usm で撮影した作例
こちらのレンズとEOS R6を組み合わせて撮影した作例をご覧下さい。
作例は様々なシチュエーションと色合いを確認できるものを用意してみました。
特に1枚目の強い逆光耐性についてはやはり高級なLレンズといった所でしょうか。逆光時の撮影でもフレアやゴーストが発生しないことでより表現の幅が広がりますね。
またテーブルフォトについても滑らかなボケ感が演出できていて、f/4の小三元レンズであってもこのレベルの写真が簡単に撮影することが出来ます!
RF 24-105mm f4L is usm のメリット/デメリット
それでは次にこちらのレンズのメリットとデメリットをお話ししていきますが、合わせてこちらのレンズが向いている人とそうでない人といった内容もお伝えしていきます!
RF 24-105mm f4L is usm のメリット
- これ1本で広角から望遠域まで撮影することが出来る。
- 自分の好きな画角を模索することが出来る。
- レンズ本体が比較的軽量コンパクトでどんな時も持ち出し易い。
- 大三元レンズと比較すると圧倒的に価格が安い。
こちらのレンズのメリットとして、やはり1番最初にお伝えしたいのが、圧倒的な幅広い画角を撮影することができるという部分です。
カメラを始めたてでどのレンズを購入したら良いか迷っている方の大半は、そもそも自分が撮影したい被写体や必要な画角が分かっていないと思います。
言われてみれば、どんな写真が撮りたいか決まってないな。
僕も最初は何を撮りたいのか決まってもいないのに機材にばかり目が行っていました。
その様な方でも幅広い画角で撮影することが出来る標準ズームレンズを1本持っていればある程度の撮影に対応できるからです。また、同時に自分の好きな画角を模索することが出来ます。
「最初は自分の好きな画角を知ることから始めよう」
よくカメラを始めたばかりの方が最初はどんなレンズを買うべきか迷っているのを目にしますが、実際それは人によって様々で「何を撮影したいのか」によって変わってくるのです。
でも中には
なんとなく日常の思い出を綺麗に残したいからカメラを買ったんだよね。
といった方もいらっしゃるかと思います。
まさしくそんな方にはこちらのレンズを使うことで様々な画角の撮影で満足が出来ると思いますし、自分が必要な画角を模索していくことが可能だと思います。
というわけでこちらのレンズが向いている人は
- そこそこの予算で概ね満足できる写りを求めている人
- レンズをたくさん持ち歩くのは厳しいけど様々な画角で撮影をしたい人
- とにかく赤鉢巻の「Lレンズ」を所有したい人
といった具合になりますね。
また大三元レンズには劣るものの小三元レンズも立派な高級レンズです。リセールバリューが高いことも、今後のカメラ生活には重要なポイントになるかと思います!
RF 24-105mm f4L is usm のデメリット
- 解放f値はf/4までなので大三元レンズや単焦点レンズには明るさが劣る。
- 大三元レンズや単焦点レンズと比較すると解像度が劣る。
では次にこちらのレンズのデメリットについてお話ししていきたいと思います。
まず初めに解放f値がf/4という所です。
f値は小さい程カメラが取り込む光の量が大きくなる。
最小f値が小さい程レンズのポテンシャルは高く発揮されますので、大三元や単焦点レンズのf/2.8やf/1.8と比較するとやはり小三元レンズは劣る部分があるかとは思います。
f値を低く設定できるとどんなメリットがあるの?
f値は低い程、取り込む光の量が大きくなり、被写界深度が狭くなります。
この2つがもたらす効果として分かりやすく説明すると、夜間など暗所でのスナップ撮影に強くなり、また背景をボカした撮影にも強くなります。
ですがf/4でも最低限はこなすことはできますので更にボケ感にこだわりたい方は大三元や単焦点を検討する。といった所でしょうか。
というわけでこちらのレンズが向いていない人は
- 最終的には大三元レンズで揃えることを考えている人
- より「ボケ感」を演出した作品を撮影したい人
- 夜のストリートスナップや夜景撮影がメインの人
といった所かと思います。
RF 24-105mm f4L is usm を使ってきた感想
では次に僕がこちらのレンズを使ってきた感想をお話ししていきます。
まず僕はEOS R6と合わせてEFのLレンズを複数購入してきましたが、今ではEF16-35mm f4L is usmを残して他は全てRFレンズへと入れ替えをしています。
EFレンズなら高級な純正レンズが安く買える!と、Canonに乗り換えをしましたが結局RFレンズの魅力にハマってしまいましたね。
入れ替えをした理由としては、「やはりEFレンズではミラーレスのRFマウントに専用設計されたRFレンズの解像力に敵わないと思ったから」です。
そしてRFマウントレンズの1本目としてこちらのレンズを購入したわけですが感想を一言でお伝えすると、
これ1本でなんでも撮影できる。
といった所です!
やはり24-105mmという画角は扱い易く、特に撮影するものが決まっていない日には必ずこちらのレンズを持ち出していますが、風景からポートレート、テーブルフォトまで撮りこぼしなく撮影できています。
f/4という絞り値ながらも、望遠域が105mmまで撮影可能ですので背景ボケを生かした撮影もなんなくこなせる印象ですね。
画角が狭い程、背景をボカすことが可能
また、しっかりとLレンズらしく「赤鉢巻」が施されたデザインも気に入っていて、僕が使用しているEOS R6とベストマッチするサイズ感も気に入っています!
Lレンズながらも安い価格帯で尚且つ所有欲も満たされますし、なによりそこからくるカメラを持ち出す楽しさという所にも繋がっています。
やはりCanonユーザーならではですが「Lレンズを所有している」という気持ちが撮影する楽しさに変わり、撮影する機会が増えることで良い作品を撮影することができる。
こういった体験をすることが出来たこのレンズはやはり買って間違い無かったという印象です。
そして次にこちらのレンズを使ってきて少々残念だったポイントとしては、やはり絞り値f/4では暗所の撮影に弱いという部分です。
やっぱりf値が低くなきゃダメなの?
もちろん先程お伝えした通りf/4でもボケ感を生かした撮影は可能ですのでそこに対する不満はありませんが、僕は夜のストリートスナップなども好きな被写体の1つですが感度を上げて撮影する必要があるのが少々ネックといった所です。
ですが僕はこのデメリットについてはRF50mm f1.8 stmを使うことで解消しています!
「RF24-105mm f4L is usm」と「RF50mm f1.8 stm」の2つを購入しても「RF 24-70mm f2.8L is usm」を1本買うより圧倒的に費用が安く抑えられるのもポイントになります!
もちろんレンズを付け替えする手間はありますが、この2つを使い分ければ焦点距離でもf値でも大三元レンズより大きくメリットがありますのでこの選択肢で良かったと実感しています。
以上がこちらのレンズに対する僕の感想になりますが、迷っているくらいならとりあえず買って間違いないことだけはお伝えしたいです!
RF 24-105mm f4L is usm のまとめ
今回はRF 24-105mm f4L is usmについてお話ししていきましたがいかがでしたでしょうか。
ちなみにAPS-C機をお使いの方にもこちらのレンズはオススメできますが、注意点としてAPS-C機にフルサイズ用レンズを着用して撮影する場合、「焦点距離が約1.5倍になる」ということはしっかりと理解しておいて下さい。
「フルサイズ機:24mm-105mm」→「APS-C機:(約)36mm-155mm」に換算
反対にフルサイズ機にAPS-C用レンズを着用する場合、画角が約1.5倍にクロップ(切り抜き)されてしまいます。
フルサイズ機にステップアップしたらせっかく揃えたAPS-C用レンズが無駄になるのかぁぁ…!
もちろん同じマウントであればフルサイズ機にAPS-C用レンズを着用して撮影することはできますが、画角がクロップされてしまう分結局フルサイズ機本来の画質で撮影することが出来なくなってしまいます。
ですがAPS-C機をお使いの方でもフルサイズ用レンズを選択していれば、いつかのフルサイズへのステップアップの時にレンズがそのまま使えるということになります。
また、フルサイズ用レンズは価格が高い分描写力も高くなっていますね。
ゆくゆくはフルサイズ機を考えている方にもおススメなレンズということです!
ということで今回の記事は以上になります。
決して安くはないレンズ選びの参考になれば幸いです!
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