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超簡単!太陽や街灯などをウニウニ(光芒)にする撮影方法

壮大な風景を目の前にして撮影したはずなのに、写真を見返すと「なんだか物足りないな…」なんて経験をしたことはないでしょうか。

風景写真においては太陽、夜は街明かりなど、「構図に強い光源を入れる」ことで写真のクオリティが上がります

そんな重要な役割を果たす光源の中でも今回は「光芒」について、巷では「ウニウニ」と呼ばれている光芒の撮影方法をご紹介していきます!

目次

光芒とは

Wikipediaより「光芒」について

星や街灯など暗闇の中で点状の光を肉眼で見たとき、その周囲に見える多数の光の筋。光条。星の場合は星芒とも呼ぶ。まつ毛や眼の虹彩の縁、水晶体内の縫合線による回折が引き起こす内視現象のひとつ。またカメラの絞りなどでも作られる。

風景写真の要は太陽などの「光源」

風景写真の撮影でなんだか物足りないな、と感じたときは、ズバリ「太陽などの光の位置」が重要になってくると思います。

上の写真の様に、構図の中に「太陽と光線」を配置してあげることで風景写真がワンランク上の作品に仕上がります。

風景写真を撮影する時は、事前に「太陽の位置」を時間から割り出せる様に下調べしてから望むことで、失敗することなく撮影したい風景に光芒を絡めることができますね。

肉眼をレンズに置き換えて考える

光芒はもちろん肉眼でも観察することが可能です。街灯などを参考にお伝えすると、以下が分かりやすいのではないでしょうか。

光源を肉眼で見たとき
  • 眼を細める 街灯の光が細くトゲトゲに見える。
  • 眼を見開く 街灯の光が強くぼやけてみえる。

更に上記を踏まえてカメラの設定に置き換えて考えると

光源をカメラとレンズを通して見たとき
  • 眼を細める=絞り(f値)を大きくし、シャッターを大きく閉じることでレンズに入ってくる光量を少なく細くする
  • 眼を見開く=絞り(f値)を小さくし、シャッターを解放することでレンズに入ってくる光量が大きくなり強い光源がぼやけた印象になる。

f値を小さくすることでシャッターを小さく閉じる。結果レンズに入る光量は多くなる

f値を大きくすることでシャッターを大きく閉じる。結果レンズに入る光量は少なくなる

これらをしっかり理解して、自身の眼を絞り値に置き換えて考えてみると分かりやすいのではないでしょうか!

夜の街灯などで上記の内容を実践してみるとより理解し易いかと思います。

用意したいもの

日中の撮影においては充分な光量が確保できていますので、基本的にはカメラがあれば問題ありません。

しかし夜景写真としてウニウニを撮影したい場合は必ず三脚が必要になります

こちらは今回僕が撮影したときに使用した三脚になります。

絞り値を大きくすることでレンズに入ってくる光量が少なくなり、シャッタースピードが遅くなってしまうため手持ち撮影ではどうしても手ブレが発生してしまいます。

夜景撮影におきましては安い物でも充分ですので必ず三脚を用意しましょう!

ウニウニ(光芒)を撮影するためのカメラの設定と作例

それでは今回は「ウニウニ」を構図に納めた夜の風景写真をご用意しましたので、設定ごとに光源がどの様に撮影されているのか見ていきましょう!

設定方法

先程も軽く触れましたが、結論としては「絞り(f値)を大きくする」ことで光源を「ウニウニ」にすることが可能です。

まずはカメラの設定モードダイヤルをAにしてみましょう。

A(Av)モード

絞り優先モード。絞り(f値)を自由に変更し、コントロールすることが可能な状態。背景をボカしたい、または全体的にピントを合わせたい。など被写界深度を自由に変更することができる。

モードダイヤルをAモードにしたら、後はf値を大きくすればするほど光源が細くなります

今回撮影してきた作例を元に、f8.0あたりから綺麗な「ウニウニ」を描写できていると思いますので、とにかくf値を大きく設定してみましょう!

それでは次に、設定の違いによる光芒のウニウニ具合を見ていきたいと思います。

各f値の違いによる光芒の作例

それでは各f値ごとの光芒の描写を見ていきましょう!

また、撮影に使用するカメラはSONY α7ⅣとFE 16-35mm f2.8 GMになります。

f/2.8 で撮影

まずは絞り解放のf/2.8の作例です。光源はウニウニどころかぼやけた印象です。塔のモニュメントを撮影した1枚ですが、インパクトに欠けますね。

f/3.2 で撮影

解放と比較すると若干、左側の青白い街灯に光の筋が見え始めています。しかし同様にインパクトに欠ける印象。

f/3.5 で撮影

f/3.2とあまり変化はありませんが、わずかに光の筋が分かりやすくなりました。

f/4.0 で撮影

f/3.2と比較すると更に光の筋が見えてきました。しかしながらまだまだインパクトに欠ける写真ですね。

f/4.5 で撮影

f/4.0とあまり変化はない印象です。

f/5.0 で撮影

こちらもまた変化無しの印象。

f/5.6 で撮影

より光芒が現れはじめました。このあたりからシャッタースピードが低速になってきますので三脚必須です。

f/6.3 で撮影

ウニウニっぽさが見え隠れしてきました。

f/7.1 で撮影

形状は綺麗とは言えませんが、ウニウニらしくなってきましたね。

f/8.0 で撮影

ウニウニと呼ぶには物足りなさを感じますが、立派なウニウニが現れました。この辺りがウニウニとシャッタースピードのトレードオフがバランスがとれています。

f/9.0 で撮影

こちらはf/8と似通った印象です。

f/10 で撮影

f/10あたりからは、もう立派なウニウニと呼べる光芒が描写されています。しかしながらウニウニの線端の形状がまだ今一つか。

f/11 で撮影

f/11ではウニウニの先端が徐々に細く鋭くなってきました。

f/13 で撮影

こちらはf/11と似通った印象です。

f/14 で撮影

f/14まで来ると、綺麗なウニウニ形状となり写真にインパクトが出てきました。

f/16 で撮影

このあたりからは回折現象により画質が劣化していきますが、まだまだf値を上げていきます!

f/18 で撮影

道の背後に位置する街灯までもがインパクトのあるウニウニとなってきました。

f/20 で撮影

更にf値を上げ、f/20の写真です。

f/22 で撮影

長くなりましたが最後にf/22で撮影した写真です。ここまでくると、くどいくらいのウニウニが描写されています。

各設定のまとめ

各f値ごとのウニウニの作例となりましたが、お好みの「ウニウニ具合」の作例と設定を真似して頂ければ同じ写真が撮影できます。

光芒を取り入れることで写真の中に副題が産まれ、より被写体のインパクトが増したのがお分かり頂けたのではないでしょうか。

簡単な設定で撮影可能なので、是非チャレンジしてみて下さい!

まとめ

今回はウニウニの撮影方法をお伝えしましたがいかがでしたでしょうか。

個人的にはf/8.0あたりからウニウニが分かりやすく現れ、f/14が最もウニウニと画質のバランスがとれている。といった印象でした。

カメラは設定を追い込むことで様々な描写が可能で、写真にインパクトを付け加えたりクオリティを上げることが可能です!

何か撮影方法のご質問や作例の希望がありましたら是非記事にしますのでコメントお待ちしています!

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この記事を書いた人

30代フォトグラファー
趣味で絶景巡りと風景写真、野鳥撮影を楽しんでいます。
メインカメラはSONY α7RVを使用。
当サイトではカメラ情報や機材、ガジェットレビューについて記事にしています。

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