2024年8月にZV-E10Ⅱが発売しましたが、前モデルのZV-E10についても価格帯を含め、「住み分け」された形で両者人気モデルとして現在も発売されています。
そんなZV-E10について今更ながら、必須急のアクセサリとして、Small Rigのフルケージを写真で存分にお見せしていきながらレビューしたいと思います!
Small Rig ZV-E10用フルケージ “3538B”の製品概要
Small Rig ZV-E10用フルケージ “3538B”の製品概要は以下の通りです。
製品概要 | |
メーカー名 | Small Rig |
製品名 | “3538B” |
製品寸法 | 129×82×60 (mm) |
製品重量 | 148 (g) |
発売価格(Amazon) | 6,831円 (2024年8月時点) |
金属製のフルケージともあり148gとそこそこの”重量感”は否めませんが、ZV-E10が一回り大きくなることでグリップ感が向上し、更にフルケージ自体にもグリップが搭載されているのでカメラ本体のグリップを包み込む形でグリップ感が拡張されます。上部と下部の2箇所にコールドシューが設けられていて、各所には”1/4″のネジ穴が点在。また下部プレートはアルカスイス互換により三脚へのシームレスな脱着が可能。カメラ本体を傷から守る役割も果たしてくれます。
Small Rig ZV-E10用フルケージ “3538B”を取り付けてみる
それではZV-E10の素体状態と、Small RigのフルケージをZV-E10に取り付けた写真をお見せしていきたいと思います。今更感満載ですが、まずはZV-E10の素体状態からご覧下さい。
軽量コンパクトなボディはメリットがたくさんありますが、やはりグリップ感や握り易さはトレードオフとなります。僕は手が大きいこともありZV-E10に関しては”握る“というより”つまむ“という言葉が当てはまる様な感覚で、素体のZV-E10は小さすぎて正直扱いづらい印象です。
それでは次に、ZV-E10にSmall Rigフルケージを装着した写真をご覧下さい!
シンプルであったカメラ本体がフルケージを装着することで完成された雰囲気へと変貌を遂げました。コールドシューが2箇所配置されていますので、動画撮影をされる方にはマイクの取り付け箇所の心配が無くなるかと思います。
底面は配線の”逃げ“やケージ脱着用のマグネット式マイナスドライバーが用意されています。またアルカスイス互換となっていますので三脚運用も非常にシームレスです。
カメラ本体への固定は下部のネジのみではなく、ストラップホールへケージの小さなパーツを取り付けることでカメラ側面からもガッチリ固定することが可能です。
L字プレートやケージの類の製品で下部固定のみの場合、運用中に若干ズレてしまったりといったことが多々発生しますが、どうやらこちらの製品はそういった心配は無く有難い仕様となっていました!
ちなみにケージ本体にストラップホールが設けられていますのでストラップ着用の心配はありません!
運用状態の外観
お次はレンズなどを着用した運用状態の写真をご覧下さい。レンズはFE16-35mm f2.8 GM、ストラップホールにピークデザインのアンカーリンクスを着用しています。
ZV-E10にGMレンズの着用となるとレンズが本体の様な外観になりますが、Small Rigのフルケージを着用したことにより、多少はバランスがとれた雰囲気になります。
L型プレートとしての運用は可能なのか
本来、フルケージは動画ユーザー向けの製品であって、縦横どちらもアルカスイスに対応したL型プレートとは仕様が異なります。僕は写真がメインでZV-E10についてもサブ写真機として使用しているため、次に縦撮影を前提とした構成で組み上げていきます。
ということで手回し可能な汎用アルカスイスプレートを用意してみました。こちらを縦撮影を考慮して側面の1/4ネジ穴に着用してみます。
この段階で察しの良い方はすぐお分かりかと思いますが、
やはりバリアングル液晶については干渉してしまいました。縦構図の撮影においてはバリアングル液晶を完全に開いて回転することはあまり無いかと思いますが、常時付けたままにするには少々邪魔となってしまう結果となりました。
ちなみにフルケージのみの状態ではもちろんバリアングル液晶が干渉することなくストレスフリーに扱うことが可能です。こちらは想定していなかっただけに、写真メインのユーザーにはデメリットとなる印象でした。
ZV-E10にフルケージを着用するメリットとデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
グリップ感の向上 デザイン性 重量バランス向上 外部マイクやモニター取り付け自由自在 | 縦構図運用には難アリ 価格面はそこそこする |
それではZV-E10にSmall Rigのフルケージを着用して運用してきた中でのメリットとデメリットをお伝えしていきます。
メリット① 圧倒的なグリップ感
まず最大のメリットとしては、圧倒的にグリップ感が良くなります。ZV-E10は僕の手には小さすぎて扱いづらいカメラでしたが、それを解消することができました。
スチルメインの僕はGMレンズを始めとする大型のレンズを複数所有していて、ZV-E10にGMレンズは少々過剰な気がしますが選択肢はそれに限られています。
やはり大きなレンズを着用しフロントヘビーとなってしまう中ではグリップ感は重要であり、こちらのケージはもはや欠かせないアクセサリとして活用しています。
メリット② デザインがカッコいい
またプロダクトデザインも非常に良く、所有欲を満たすといった部分にも貢献してくれています。見た目だけではなくカメラ本体を傷から守る役割も果たしてくれるので更に有難い製品ですね。
ZV-E10のシンプルで小型なフォルムが刺さらない方にもこちらのフルケージを着用することでカメラの選択肢の1つになるのではないでしょうか。
メリット③ 重量はさほど気にならない
フルケージの重量が148gと、金属製で剛健な造りとなっているため購入段階では気になる方が多いのではないでしょうか。
しかしながらZV-E10については元々APS-C機の中でも軽い部類のカメラになりますので、まったく心配はいらない結果となりました。むしろケージありきでこそZV-E10といった印象です。
大型レンズ着用時には重量バランスが良くなり、あえてカメラ本体側の重量を傘増しするのも悪く無いと思えるかと思います。
デメリット L字プレートの代用としては難アリか
先程もお伝えしたように側面にアルカスイスプレートを着用して運用した場合、バリアングル液晶が干渉してしまいます。またSmall Rig製品含め、ZV-E10専用のL型プレートは見当たらなかったので致し方ないですね。
そもそもZV-E10は”VLOGCAM“というラインナップのカメラなだけあり、動画ユーザーにマッチしたカメラとなっていますので、アクセサリについてもやはり動画ユーザー向けの製品が中心となっていますね。
僕はスチルメインでZV-E10を使用していますので欲を言えば、フルケージの側面についてもアルカスイス互換であれば良かったと思いました。
まとめ
カメラにケージを着用するとなんだかプロっぽい佇まいになりカッコよくなりますよね。そんな理由からカメラ初心者時代には様々なカメラにケージを着用しては、結局スチルユーザーにはL型プレートの方が圧倒的に良い。と繰り返してきました。
しかしながらZV-E10だけに関して言うと「スチルユーザーにもフルケージが刺さる」といった結論です!
グリップ感だけでもこの製品は購入する価値があると思いますので迷っている方は是非!
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